Ubuntu10.10で、録画鯖を作ってみた その1 とりあえず視聴まで
休みに入ったので、多少なりともまとまった時間が取れるということで、
ようやく、録画鯖を10.10に更新した。
ことの顛末をメモ書き
今回は、V4L-DVB版設定に挑戦(日経でのLinux10月号を参考にしました)
関係ツールを作成された作者の方々に感謝しつつ、設定してみる。
1 V4L-DVB版ドライバの確認
カーネル2.6.35以降には、PT2を認識できるドライバがあらかじめ組み込まれているようですので、デフォルトで適用されているはず
一応、ドライバの最新版は、こちらから、入手できるようです。
端末を開いて、ls /dev/dvb/ を確認すると
adapter0 adapter1 adapter2 adapter3 と表示されれば、OKです。 adapter0と2がBSやCS放送 adapter1と3が地デジ放送
2 スマートカード関連のpcscパッケージの導入
(1) B-CASカードを挿入したNTTComを接続して、再起動 当初は、点灯状態です。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get clean をやるといいらしいので、3つのコマンドを実施。
(2) ICカードリーダの設定
sudo apt-get install libccid pcsc-tools pcscd libpcsclite-dev
(3) NTTComのランプが点滅していたらOK
(4) 確認のために
pcsc_scan を実行。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
と、表示が出ていれば、OK 確認したら、ctrlキー と Cキー の同時押しで(^C こんな表示が出て)停止します。
3 fuse_b25パッケージの導入
(1) ビルドするための準備 端末から
mkdir ~/fuse
cd ~/fuse
(2) こちら の右のリンクから fuseパッケージをダウンロードに飛ぶ
fuse_2.8.4.orig.tar.gz fuse_2.8.4-1.1.diff.gz fuse_2.8.4-1.1.dsc をダウンロードし、先ほど作成したfuseフォルダに入れる
(3) ビルドに必要なパッケージをインストール
sudo apt-get install dpatch libselinux1-dev
fuseフォルダにいることを確認して
dpkg-source -x fuse_2.8.4-1.1.dsc 公開鍵が見つかりませんとかいわれるが、フォルダの生成には成功したので無視して先に進む
cd fuse-2.8.4
dpkg-buildpackage -rfakeroot で、debパッケージができるはずが、なんか足りないと怒られたw
足りないものをインストールする
sudo apt-get install debhelper
sudo apt-get install autotools-dev
再度挑戦 dpkg-buildpackage -rfakeroot いっぱい、debパッケージができたw
cd ..
sudo dpkg -i *.deb
4 fuse_b25のインストール(古い方をインストールしてます。)
sudo apt-get install libfuse-dev
cd ~/fuse
wget http://
/cgi-bin/dtvup/source/
wget http://
/cgi-bin/dtvup/source/
unzip
tar xvfz fuse_b25-0.1.1.tar.gz
unzip
cd fuse_b25-0.1.1/
patch -p1 < ../fuseb25_0.1.1_mutex.patch
5 rendver0の書き換え
~/fuse/fuse_b25-0.1.1/helper にある rendver0 を開いて、該当部分を下記のように書き換える(青字の部分)
for dir in /dev/dvb/adapter?*; do
if [ x”$adapter” = x -o x”$dir” = x”/dev/dvb/adapter$adapter” ]; then
if [ x”$restore” = x1 ]; then
if [ -e $dir/dvr_b25 ]; then
cd $dir
fusermount -u dvr0
mv -f dvr_b25 dvr0
fi;
else
if [ ! -e $dir/dvr_b25 ]; then
cd $dir
mv dvr0 dvr_b25
touch dvr0
chmod 0660 dvr0
chown
dvr0
/usr/local/bin/fuse_b25 -o allow_other dvr0
fi;
fi
if [ ! $? ] ; then
echo “Failed to rename/restore $dir.” >&2
fi
fi
done
6 ビルドして、インストール
./configure
make
sudo make install
新しいものが出ているけれど、使い方がよく分からなかったので、古い方でインストールしたw 初心者には、ハードル高いですorz
分かる人は、UP0481 Linux用 fuse_b25 ver0.2.1 (追加パッチ含む)を使った方が良いと思う。
7 確認
sudo rendvr0
正しくmountされたかどうかを確認する
mount を入力
ffuse_b25 on /dev/dvb/adapter0/dvr0 type fuse.fuse_b25 (rw,nosuid,nodev,allow_other,default_permissions)
というような表示が adapter0から3まであればOK
8 起動時にスクリプトが実行されるようにする
/etc/rc.local ファイルの末尾に
/usr/local/sbin/rendvr0 を記述
9 channeis.confの作成準備
チャンネルの設定ファイル作成ということで、設定に必要なツールも DTV関係ツール から、ダウンロードできるので、作者の方に感謝して使用する
今(12月30日現在)だと、UP0470.ZIP Linux用 DVBアプリ集 ver.0.91 が、最新みたいですね。 ということで、これをダウンロードする。
端末から
cd ~/
wget http://
/cgi-bin/dtvup/source/
unzip
cd dvb_apps_0.91/cmds
make clean
make
10 ここまで行ったら次のことを確認
(1) PT2にアンテナを接続しているか
(2) スマートカードリーダーにB-CASカードはセットしているか
(3) fuse_b25 が、マウントされているか
(4) 実行するユーザーが 「VIDEO」グループに属しているか id | grep video で確認 何も表示されなければ、属していない
属
していない場合は、 /etc/group ファイルのvideo グループの設定にユーザー名を加える
video:x:44:ユーザー名を記入するか システム→システム管理→ユーザーとグループで変更できる
再起動すると、適用される
(5) スキャンの確認
cd dvb_apps_0.91/cmds
./s2scan -a 1 -aオプションは、アダプター番号の指定で 1は、adapter 1 を指定しています
tomeout/faildという表示が大量に出るが、
trying freq:485142857 (tsid:0000)…locked..NHK総合1・札幌:DTV_DELIVERY_SYSTEM=8|DTV_FREQUENCY=485142857:10240
NHK総合2・札幌:DTV_DELIVERY_SYSTEM=8|DTV_FREQUENCY=485142857:10241
ok.
みたいな表示があれば、問題ない。 きちんとスキャンが動作しているので、次に進む。
11 channeis.confの作成
mkdir ~/.mplayer
./s2scan -a 1 > ~/.mplayer/channels.conf 地デジをスキャン
./s2scan -b -a 2 >> ~/.mplayer/channels.conf BSをスキャン
12 MPlayer の準備
S2API に対応していないため自分でビルドしないと駄目らしいですのですが
パッチを作成した方が、0.91までパッチ当て済みのソースを用意してくれていますので、これを利用します。
mkdir ~/mplayer
cd ~/mplayer
wget http://
/cgi-bin/dtvup/source/
wget http://
/cgi-bin/dtvup/source/
unzip
unzip
cd mplayer-r32630-patched/
patch -p0 < ../audiosw-pmt.patch
patch -p1 < ../switch-dmono.patch
./configure –enable-gui –enable-runtime-cpudetection –enable-mga –enable-3dfx –enable-tdfxfb –enable-dvb
1回目 yasm が足りないといわれたので、sinapticでインストール
2回目 The GUI requires libavcodec with PNG support (needs zlib). zlibが足りないということか?
zlib1g-dbg と zlib1g-dev を入れてみた
3回目 X11 support required for GUI compilation.
xorg-dev を入れてみた。 なんか、恐ろしい依存関係だったが気にしないでおくことにする。
4回目 The GUI requires GTK devel packages (which were not found).
lobgalago-gtk-dev libtinymailui-gtk-dev を入れてみた
5回目 通ったw
make
sudo make install
13 視聴テスト
mplayer dvb://アダプター番号@チャンネル名
アダプター番号は、地デジの場合は1か3 BSの場合は、0か2です。
チャンネル名は、channeis.conf に出ている先頭の名前・・・ :DTVの前です。
あとで作成する、channeis.confの方に最終的には変更した方が良いみたいです。
疲れたので、続く